咽喉頭異常感症
咽喉頭異常感症(Globus sensation)は、喉や咽頭(のど)に異物がある、あるいは詰まった感じがする症状で、実際には異物が存在しないにもかかわらず、常に何かが引っかかっているように感じる病態です。この症状は一般的に痛みを伴わず、飲み込むことに支障がないことが特徴です。しかし、患者は喉に不快感や圧迫感を感じることが多く、日常生活に支障を来すことがあります。
主な症状
- 喉や咽頭に「何かが引っかかっている」「異物がある」と感じる
- 飲み込む際に症状が悪化することは少ない
- 喉の奥に圧迫感や腫れた感覚を覚える
- 声を出す際や会話の途中で喉に不快感を感じることがある
- 痛みはないが、喉に何かがあるような感じが続く
原因
咽喉頭異常感症の原因は複合的で、心理的要因や身体的要因が関係していると考えられます。以下のような要因が関与することがあります:
- ストレスや不安:精神的な緊張やストレスが原因で、喉に異常感が現れることがあります。
- 胃食道逆流症(GERD):胃酸が喉に逆流し、炎症を引き起こすことで異常感を感じる場合があります。
- 甲状腺疾患:甲状腺の腫れや機能異常が喉の違和感を引き起こすことがあります。
- 上咽頭の炎症:アレルギーや慢性的な上咽頭炎が原因となり、喉に不快感が生じることがあります。
- 喉や咽頭の過剰な緊張:喉の筋肉が過度に緊張している場合にも異物感が生じることがあります。
咽喉頭異常感症の診断には、他の重篤な疾患(例えば、咽頭がんや甲状腺疾患など)を除外するための詳細な検査が必要です。耳さらに、患者の心理的状態や生活習慣も診断の手がかりとなります。
当院の治療について
症状などをよく聞き、それぞれの方にあった治療を最優先いたします。